ハードディスクドライブのメーカーの場合、標準化された内部機構において、できるだけ多くのデータを媒体ディスク表面上で確実に維持することが肝心です。競争の激しい市場でコストは下降の一途をたどっており、事業環境はいちだんと過酷になっています。共振性、トルクリップル、そして製造コストも、徐々に圧縮されなければならないものとなっています。
サンゴバンでは、メーカーが抱える固有の要件について協力させて頂くことで、市場の変化するニーズに各メーカーが対応できるようお手伝いをしています。
レンコールトレランスリングは、ハードディスクドライブ内の理想的な精密部品であり、ベアリングアセンブリやベアリングカートリッジを効率的かつ費用効果的にドライブに固定します。部品はカスタマイズ可能で、共振性およびトルクリップル性能を大幅に改善し、また高性能と効率的な組みつけという課題に対しても理想的なバランスを実現します。最上級のステンレススチール製レンコールトレランスリングソリューションは、世界の2.5インチハードディスクドライブと3.5インチハードディスクドライブの約60%に使用されています。
長寿命という特性から、ドライブの寿命が確保され、摩耗や損傷といった問題の解決につながると同時に、最適な性能が維持されます。つまり、消費者が、さらに信頼性の高いハードディスクドライブを競争力のある価格で購入できることになります。
問題 | 解決策 |
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メディアディスクの表面に収容するデータビットを増やそうとし続けているディスクドライブメーカーでは、性能のパラメータはますます厳格になっています。性能は向上していますがコストは下がり続けており、共振性能、トルクリップル、および製造のコストはますます圧迫されています。 |
ベアリングアセンブリやベアリングカートリッジをドライブに固定するのに、レンコールトレランスリング/干渉縞を使用することができます。 これはディスクドライブ内の重要な連結であり、性能向上につなげることが可能です。 |
ハードディスクドライブの比較可能なソリューション | ||||
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スプリングクリップ | 止めねじ | 接着 | レンコールトレランスリング | |
部品コスト | ![]() |
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組みつけコスト | ![]() |
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トルクリップル | ![]() |
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共振 | ![]() |
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再作業の容易さ | ![]() |
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清潔さ | ![]() |
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当社の製品がどのようにお客様の仕事を容易にし、コストを節減できるかをよりご理解いただくため、ハードディスクドライブに関する一連のビデオをご覧ください。
止めねじはHDD業界で、トレランスリングに次いで2番目に一般的なピボット装着方法です。
大量生産において、組みつけ時間の短縮は、運用コスト、WIP、必要な床面積等を削減するために重要です。レンコールトレランスリングを使用すると、ベアリングピボットのアームへの組みつけを、迅速かつ正確に、何度も繰り返し行えます。
組みつけプロセスで発生するスクラップ費用の大半は、ドライブ全体が不合格となった場合に、ヘッド、アーム、ベアリングピボットなどの重要かつ高価な部品を廃棄しなければならないことによるものです。レンコールトレランスリングを使用すれば、不合格となった部品を分離することができるので、当該部品を取り除いて再組みつけしてから、別のドライブに再利用できます。
レンコールトレランスリングに最も近い技術的ライバルである接着剤を組みつけに使用すると、サイクル時間が大幅に増加します。時間の問題に加えて、製造後数か月たってから、予期せぬ品質問題が見つかる場合があります。