中間層を備えたバックメタルタイプのノルグライドベアリングは、高い公差・ミスアライメントの吸収性能、サイジング能力、NVH低減、耐荷重性を有します。
PTFE層とバックメタルの材料構造をベースに、中間層を追加するだけで公差・ミスアライメントの吸収性能、サイジング能力、NVH低減性能を向上させ、摩擦力も低減することができます。中間層がないバックメタルタイプと同様に締まりばめでの使用が可能で、中間層が弾性変形や塑性変形することで公差やミスアライメントを吸収し、また、お客様の組み立て工程でサイジングを行うことで、個体ごとに狙いのベアリング内径に調節(ハウジングの径公差をキャンセル)してガタつきやバラつきを低減するなど、あらゆる用途でご使用いただくことができます。
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ノルグライドSM は、PTFE テープ、ブロンズ・ストレッチドメタル、そしてバックメタルを積層したものです。ノルグライドMP と同等のサイジング性能、ノルグライドM に近い耐荷重性能を持ちながら、メッシュがストレッチドメタルに置き換わったことで、優れたコストパフォーマンスを発揮します。
ノルグライドSM はガタゼロ設計が可能で、ハウジングへの圧入が可能なタイプもあります。様々な手法を用いて防錆性を向上させることもできます。
標準材料板厚[mm]:0.69 | 0.75 | 0.94 | 1.00 | 1.50
ノルグライドSMTL は、PTFE 樹脂、ブロンズ・ストレッチドメタル、そしてバックメタルを積層したノルグライドSM の発展形です。ノルグライドSM とは対照的に、ブロンズ・ストレッチドメタルはあらかじめ圧延されて塑性変形量を意図的に低くしたものが用いられており、またPTFE層も薄いものを採用しています。厚い樹脂層を用いてのクリアランスやミスアライメントの吸収性能は低くなりましたが、非常に高い面圧に耐えることができ、高面圧下でも変形量が少ないという特徴があります。
標準材料板厚[mm]:0.50 | 0.75 | 1.00 | 1.50
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高い耐食性が必要とされる用途向けの材料です。
ノルグライドSMALCは、ノルグライドSMのバックメタルにアルミニウムクラッド鋼、ストレッチドメタルにアルミニウムを使用した材料です。
高い耐荷重性を有しながら、耐食性を飛躍的に向上させました。
標準材料板厚[mm]:0.75 | 1.00
ノルグライド SMALCに対し、より高い耐荷重性が必要な用途でご使用いただけます。
ノルグライドSMALCTLは、ノルグライドSMTLのバックメタルにアルミニウムクラッド鋼、ストレッチドメタルにアルミニウムを使用した材料です。
標準材料板厚[mm]:0.50 | 0.75
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標準的なPTFEコンパウンドは、Ekonol® グラファイトまたはカーボンとグラファイトのいずれかを含んでいます。ご要望に応じて、特殊コンパウンドも提案可能です。形状としては、ストレートブッシュ、フランジブッシュ、ワッシャ、バーリングワッシャなどがあります。
特性 | 条件 | 単位 | SM | SMTL | SMALC | SMALCTL |
最大許容耐面圧 (室温) | 静的荷重 | N/mm2 | 150 | 180-300 | 150 | 200 |
動的荷重 | N/mm2 | 100 | 100-170 | 100 | 150 | |
摩擦係数(室温) 対向接触面硬度 ≧ 58HRC |
@ 4.8 MPaおよび0.058 m/s | 0.17 | 0.15-0.17 | 0.21 | 0.25 | |
@ 70 MPaおよび0.0065 m/s | 0.11 | 0.07–0.10 | 0.07 | 0.06 | ||
荷重による変形 | 室温 @ 100 N/mm2 、1時間加圧 | µm | ≤ 50 | ≤ 30 | ≤ 50 | ≤ 15 |
使用可能温度範囲 | 連続 | ˚C | 180 | 180 | 180 | 180 |
断続 | ˚C | 260 | 260 | 260 | 260 |
上記数値は当社における測定値測定値であり、設計上の保証値ではありません。また、グレードによって異なります。
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