2015年 02月 23日
1665年にルイ14世とジャン=バティスト・コルベールによって創設されて以来、パリ証券取引所のCAC40指数で最古となる企業は、世界の変化に適応し、直面する多くの課題に対処してきました。この経験と企業文化に支えられて、サンゴバンはしっかりと明日を見据えています。企業戦略とグループの価値観に据えられた6つの中心的柱に基づき、たくさんの「信じる理由」があることを知っています。
世界には境界がない: 1850年代のドイツに、フランス国外で初となる拠点を築いて以来、サンゴバンは国際的なグループとして成長を続け、現在は64か国で事業を展開しています。
持続可能な住環境は実現可能: サンゴバンは、環境への影響を削減し、エネルギー効率と居住者の快適性を向上させるために、住環境の未来を導く持続可能な製品とソリューションを提供しています。
革新が世界を変える: サンゴバンは世界で最も革新的な企業100社の1つです。革新はサンゴバンの歴史の一部であり、アイデンティティに組み込まれています。そこから生み出される製品は、住環境と日々の生活を向上させます。
才能は無限: サンゴバンの強みは従業員です。共有価値の下で団結することで、私たちは日々、グループの数百万ものお客様のためにさまざまな課題に対応しています。
すべての人のための住環境は達成可能: サンゴバンは、現地の市場に適した材料を開発することによって、そしてサンゴバン・イニシアチブ財団を通じて、すべての人の住環境のために責任を持って取り組んでいます。
サンゴバンは過去を土台として未来を計画する: グループは350年にわたり、世界の変化に適応し、サポートを提供するために改革を重ねてきました。
「この記念日は、350年の歴史を通して獲得した強みと350年行われてきたイノベーションを再確認するための良い機会です。今まで培ってきた経験から、私たちは長期的な視野を理解し、重視しています。また、絶え間なく変化する世界に適応するため、冷静さと俊敏性を獲得しました。私たちの歴史は、サンゴバンが常に限界を乗り越え、技術的課題に対処してきた企業であることの証です。過去を振り返り、今日の世界と私たちが行っていることを考えてみるとき、私たちには未来を信じるべき多くの理由があることを確信します。未来とイノベーションを見据えながら、この記念日をお祝いしましょう。2015年に皆さんと共有したいのは、私たちのこの前向きな姿勢です」サンゴバン会長兼CEOのピエール・アンドレ ドゥ シャランダールはこのように語っています。
2015年1月9日、サンゴバンの会長兼CEOであるピエール・アンドレ ドゥ シャランダールは、グループの350周年記念イベントを上海で開始しました。次のような催しが予定されています。
サンゴバンの歴史は、多様化と再焦点化を繰り返していることが特徴です。それでもなお、最初の事業である板ガラス製造は今も継続中です(ただし、現在の全収益に占める割合は11%にとどまります)。 他の特徴は、イノベーションの教えと、早期の国際化です。
ルイ14世は、コルベール大臣の働きかけにより、ガラス製造で優位に立っていたベネチアに挑むため、鏡面ガラス製造所(La Manufacture royale des glaces)を創設しました。
鏡は流行し、次第に手頃な値段になっていきました。王族や個人の注文から利益を得て、1,000人を超える職人を抱えるようになった工場は、近代化され、この世紀を通じて繁栄を享受しました。
厳しい国際競争に直面して、サンゴバンは化学分野へと多角化を図ります。この世紀の終わりには、事業は化学とガラス製造に二分化されました。その後、鉄鋼を基礎とした新たな形態で建造物が急増したことで、恩恵を受けるようになります。主に市場、駅、アーケードなど、大規模な公共建物でした。
この時まで、サンゴバンはあらゆる種類のガラス製品(瓶、光学ガラス、グラスファイバーなど)に注意を向けてきました。自動車革命と広大なガラス張りの現代建築は、サンゴバンに新たな販路を提供しました。1970年、サンゴバンは鋳鉄パイプメーカーのPont-à-Mousson社と合併します。このことが国有化(1982年)の後に民営化(1986年)という経営スタイル、研究への取り組みの増加、新たな国への進出、売却&買収の時代へとつながりました。主な買収の1つに1990年のNorton社があります。これによりサンゴバンはハイテク関連の材料(研磨剤、セラミック、プラスチック)を取り扱うようになりました。また、1996年のPoliet(Point.P, Lapeyre and Weber)社の買収により、サンゴバンは建材流通の世界にも参入しました(2013年の純売上高の45パーセント)。
サンゴバンは、多くの産業分野へサービスを提供し続けると同時に、持続可能な居住環境に関する戦略にも注力してきました。世界中の拠点を活用し、グループは、新興国で成長し続けており、欧州においても建材流通のネットワークを拡大するため、また製品ポートフォリオを完成させるための重要な買収を行っています。たとえば、2005年にはBritish Plaster Board社(石こうおよび石こうボード)、2007年にはMaxit社(工業用モルタル)を買収しています。
2015年、サンゴバンは350周年と、未来を信じる350の理由を祝います。経験と、革新に挑む力に支えられ、居住環境および建設市場で世界的なリーダーであるサンゴバンは、高機能建築材のデザイン、製造、販売を手がけており、成長、エネルギー効率、環境保護の課題に対する革新的なソリューションを提供しています。サンゴバンの2013年の売上は420億ユーロで、64か国で操業しており、約190,000名の従業員を雇用しています。サンゴバンの詳細情報については、ウェブサイト: www.saint-gobain.com およびTwitterアカウント @saintgobainをご覧ください。