2022年 05月 05日
当社のエンジニアが厳格な試験を実施しているというお客様からの信頼を確かなものにするため、サンゴバンは国際規格に準拠した試験を行っています。具体的には、ISO 9227:2017「人工雰囲気下における腐食試験 -- 塩水噴霧試験」です。
腐食環境下における試験によって、より正確な耐腐食性能を知ることができます。そのため、当社のお客様は、部品やシステムの動作寿命中に予期せぬ不快な出来事に遭遇することはありません。塩水噴霧試験に加えて、必要に応じてサイクル凝縮試験やお客様固有の試験など、その他の一般的な試験を行うこともできます。
数あるノルグライドソリューションから選べる選択肢の1つとしてスチールバックメタルの構造がありますが、これは機械的または電気的に亜鉛めっきを施されることで耐腐食ベアリングになります。このように亜鉛めっきを施すことにより、ノルグライドベアリングは塩水噴霧曝露で赤さびが生じず、お客様の仕様を満たすことができます。
最も厳しい条件下で耐腐食性を保つ、より頑健なベアリングが求められる場合でも、サンゴバンは図2および図3に示すように、アルミクラッド鋼のバックメタルからなるノルグライドSMALCおよびノルグライドTALCソリューションを提供することができます。アルミクラッド鋼のノルグライドソリューションでは、1,000時間以上の塩水噴霧試験で赤さびがまったく見られませんでした。
自動車のヒンジ部品のほとんどは亜鉛または亜鉛ニッケルでコーティングされた鋼材であるため、この材料は自動車用途で優れた機能を発揮します。亜鉛とアルミニウムの高親和性により電食のリスクが低減されるため、ノルグライドTALCおよびSMALCのアルミクラッド面は、亜鉛または亜鉛ニッケルと組み合わせて使用するのに適しています。