メンテナンスフリー、低摩擦、グリスレス、スティックスリップの最小化。サンゴバンのノルグライドは、ロッドエンドやボールジョイントなどの球面ベアリングにも最適な材料です。サンゴバンでは、あらゆる業界のエンジニアと協力して、球面ベアリングを含めたあらゆる種類の軸受けに優れた材料を提供しています。サンゴバン独自のノルグライドは、低摩擦、耐摩耗性のあるPTFEコンパウンドを金属で強化した材料で、サンゴバンのエンジニアが用途や使用環境に合わせて材料や最も適した形状を提案します。
球面プレーンベアリングは、システム要素内の3軸の回転運動を容易にしながら荷重を伝達します。
一般的にロッドエンドやボールジョイントなどの球面ベアリングは、外面が凸の内輪と内面が凹の外輪があります。両者が互いに動くためには、相手の表面に隙間が必要です。この隙間に、オイルやグリス、あるいはノルグライドのような摺動材料が用いられます。隙間を一定に保つためには、凸の内輪と凹の外輪の全周において非常に精密な加工と公差管理が必要となります。さらに、公差や潤滑剤の厚みの変化、摩耗は隙間量の変化や荷重分布に影響を与え、最終的にはシステムの摩擦/トルクに影響を与えます。
球面ベアリングは、ほとんどの用途で摩擦の変化が少なく、低く安定したトルクが要求されます。接触面積と面圧を安定化させることは、摩擦を安定させ、スティックスリップの発生も最小限に抑えるための重要な要素と言えます。
グリスやオイルを使用したシステムでは、寿命までにメンテナンスが必要で環境を汚染する可能性があります。球面プレーンベアリングを使用することで追加の潤滑が必要なくなります。例えば、ノルグライドベアリングはメンテナンスフリーで、内輪と外輪が完全な球面でないことが要因で生ずる接触面積と面圧の変化を補正し、安定した一定の動作を実現します。球面ベアリングにノルグライドの球面プレーンベアリングが使用される理由はここにあります。
サンゴバンでは、球面ベアリング向けに最適で信頼性の高い球面プレーンベアリングを供給しています: ノルグライド
サンゴバンのノルグライドMPは、球面ベアリングに最適な材料です。
柔軟な金属メッシュを使用したメンテナンスフリーのベアリング材料です。ノルグライドMPは優れた公差補正性能を持ち、金属の強度と高品質なPTFEの自己潤滑性を兼ね備えているため、はめ合い部品に大きな公差がある中でも安定した摩擦が必要な場合に最適です。金属メッシュにはブロンズとステンレススチールがあり、低摩擦のPTFEコンパウンドには耐摩耗性と耐荷重性を向上させる添加剤が配合されています。耐久性と適応性に優れた素材でさまざまな用途に使用でき、用途に合わせた様々な形状に成型することができます。ノルグライドには様々な種類の材料がありますが、球面ベアリング用途にはノルグライドMPまたはノルグライドSが最も適しています。
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ノルグライドMP、ノルグライドSシリーズの特徴:
高強度の球面ベアリングが必要な場合、エンジニアはしばしばスチールオンスチールの構造を採用します。しかし、潤滑、メンテナンス、騒音、摩耗などのデメリットがあります。
ノルグライドMP / Sシリーズは、これらの問題を解決するために設計されており、耐荷重性能に妥協することなく、メンテナンスフリーでの低摩擦を実現しています。
極端に高い荷重やハンマーで叩くような荷重がかかる場合は、ノルグライドが変形する可能性があります。様々なグレードをご用意しておりますので事前にサンゴバンのエンジニアにご相談ください。
ロッドエンドは、ローズジョイントやハイムジョイントとも呼ばれ、耐荷重や耐衝撃性に優れています。ロッドエンドは、目の形をしたヘッドと一体化したフランクの中に球面すべり軸受が組み込まれていますが、同様に摩擦や潤滑が問題となります。ノルグライドを使用することで自己潤滑性を確保し、メンテナンスや汚染物質を削減し、ロッドエンドの摩擦を解決します。
ノルグライドMP / Sは、金属製の補強材を使用しているため、ロッドエンドベアリングに必要な形状に成形することが可能です。また、目標トルクを実現するための設計・製造も可能です。
以下のような用途で球面ベアリングを設計されている場合は、サンゴバンのエンジニアにご相談ください。
このような用途では、潤滑や定期的なメンテナンスを必要とせず、継続的に動作する堅牢で信頼性の高いソリューションが必要となります。また、食品や飲料の分野では、グリスフリーベアリングのクリーンな特性が活かされています。
エンジニアリング上の課題をお持ちの方は、ぜひサンゴバンのチームにご相談ください。お問い合わせフォーム、または電子メール(makingabigdifference@saint-gobain.com)でご連絡ください。