自動車システム用ベルトテンショナー

毎年3500万個を超えるノルグライドベアリングがベルトテンションシステムに供給されています。

内燃機関は、弁及びピストンヘッドが連携して作動するよう、精密なタイミングを必要とします。タイミング機構は、駆動シャフトおよびタイミングチェーンまたはベルトを使用して、バルブおよびピストンヘッドを機械的に連結することによって成立しています。内燃機関（ICE）およびマイルドハイブリッド車両はまた、オルタネータ、ACコンプレッサ、パワーステアリング、ウォータポンプおよびスターターなどのシステムに電源を供給するために使用される、アクセサリベルト（一般にフロントエンドアクセサリドライブまたはFEADと呼ばれる）を有します。

これらのシステムが効率的に作動するためには、任意のベルト張力が必要です。張力が低すぎると、ベルトが滑り、大きなノイズおよび過剰な摩擦を引き起こし、高温や摩耗超過をもたらす可能性があります。張力が高すぎると、ベルト駆動アクセサリならびにベルトテンショナー、プーリに著しい摩耗を引き起こす危険があります。

ベルトテンショナー装置は、システム全体の正しい張力を維持すると同時に、ベルトのアライメントを維持し、必要な減衰効果を提供するのに重要な役割を果たします。ミスアライメントの1°の増加は、ベルト温度の最大30°Cの上昇をもたらし、ベルトをその動作温度を超えて作動させることが多く、過度の摩耗または致命的な故障さえも引き起こす可能性があるため、この装置は適切に機能するように十分に位置決めされている必要があります。

エンジンは、それぞれが異なる減衰及び張力比を必要とするため、ベルトテンショナーはそのエンジン専用にカスタマイズ設計される傾向があります。ベアリングは、テンショナー装置のアライメント特性とダンピング特性の両方に重要な役割を果たします。サンゴバンのエンジニアはお客様と連携し、必要なパフォーマンスに対する適切なベアリング材料を選択します。

材料の構造と性能

設計の複雑さにより、ベアリング材料の選択は非常に重要であり、多くの要因に依存します。シャフトの表面粗さ、荷重条件、テンショナーシャフトのオフセット量、および耐腐食性は、材料選択に影響を及ぼす要因のいくつかにすぎませんが、当社のエンジニアは、このようなプロセスを通してお客様を案内していきます。

Material Structures for Belt Tensioners | Saint-Gobain

Material Structures & Performance | Saint-Gobain

テンショナータイプ	ノルグライドファミリー	標準充填剤	選定基準
アクセサリ：従来タイプ	T SM	CG EG JG (5% ポリイミド 5% グラファイト) FG (15% PAI 5% グラファイト)	表面粗さシャフト表面仕上げ耐荷重性と耐摩耗性
アクセサリ：デュアルアーム（振り子）タイプ	T TAL	EG	上記, さらに：耐腐食性サイズ
タイミング：ベルトインオイル	PRO T H	JG	高温耐性が必要